◆第1話「モテないし、ちょっとイメチェンするわ」

イメチェンを諦めたトモコを待っていたのは、また地獄だった。

別れの後に変化した外見と中身。

高校という環境が生み出した新たなるビッチ。

三つ編みとメガネ、オタク趣味と中二を高校デビューとともにブチまけた、彼女は成瀬優。

次回「友達」

来週もトモコと地獄に付き合ってもらう。




◆第2話「モテないし、昔の友達に合う」

何もかもが、雨で洗い流された。

なんとか見つけた傘も、立ちかけたフラグも、土日も。

そして、心理テストも同じだ。

ゆうちゃんは非処女だった。

トモコは死んだ魂を病んだ身体に包んで、まとめサイトと、妄想の世界に向かった。

次回「悪天候」。

喪女は誰も愛を見ない。




◆第3話「モテないし、悪天候」

崩れ去る自信、裏切られる期待、断ち切られる心。

そのとき、呻きを伴って垂れ流される吐瀉物。

私は、何故。

夢も希望も息を飲み、姿を隠している。

見たくもない過去(中学時代)を、見通せぬ明日(2学期)を、切り開くのは女子力のみか。

次回「夢」。

トモコは、心臓に向かう折れた針。




◆第4話「モテないし、ちょっといい夢見るわ」

光(おもて)で生きる者と闇(うら)で生きる者、その妄想に浸る者。

イッちゃってない者は生きてゆかれぬ甘くて危険な伏魔殿。

あらゆる欲望にまみれた、夜の帳落ちる歌舞伎町。

ここは現代日本が産み落としたソドムの市。

トモコの躰に染みついた喪の臭いに気づき、いろんな奴らが遠のいていく。

次回「スキルアップ」。

トモコが飲むスタバのカプチーノはにがい。




◆第5話「モテないし、スキルアップしてみる」

ファウストは、メフィスト・フェレスに心を売って明日を得た。

マクベスは、三人の魔女の予言にのって、地獄に落ちた。

トモコはコーラに、己の運命を占う。

彼女、黒木智子が注目を得るのに必要なのは、エアSEXと少々の糖分。

次回「花火」。

喪女の肌には田舎の臭い。




第6話「モテないし、花火に行く」

初日、寂しいベッドで自分の涙に濡れていた。

2日目、ネットでさえ誰にも触れてもらえなかった。

3日目、洒落怖話とちっぽけな胆力が、弟の部屋に(黄)金(水)を蒔く。

夏休みは学業の合間のエデンの東。

一人でいいなら何でもある。

次回「夏休み」。

2学期、そんな先の事はわからない。

コメント

シャーチク
2013年8月16日14:19

才能ありすぎんよー

ろすす
2013年8月16日17:51

>MBN先輩
2週間ぐらい温めてたネタなので、反応がなかったら即死だった。

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