この殺されかただけはイヤだ。



D・P・マニックス『人間はどこまで残虐になれるか』より引用

 飼い葉おけの刑とはこういうものである。たがいにぴったりと入れ子になる飼い葉おけを二つ作らせて、その一つには罪人をあおむけに寝かせ、もう一つを上にのせて合わせると、頭と両手と両足が外に出るが、体の他の部分はおおわれる。そうしておいてその人に物を食べさせ、いやがっても目をつついて無理に飲み込ませる。
 食べ終えたら、蜜と乳とを混ぜ合わせたものを口に注ぎ入れて飲ませ、顔一面にこぼす。それからたえず太陽のほうへ顔を向けておくと、ハエがいっぱい顔にたかって全体をおおい隠す。
 一方、飼い葉おけの中では、飲んだり食べたりした人間がどうしてもしなければならないことをするから、排泄物の腐敗によってウジや虫がわき、そのために体は中までむしばまれる。
 その人がすでに死んだことがあきらかになってから、上のおけを取り去ると、肉はすっかり食い尽くされて、臓腑のまわりにはかじりついて大きくなったそういう虫の群れが見えるのである。
 こうしてミトリダテースは、十七日間さいなまれて、やっと死んだ。

コメント

妄想仙人
2009年7月26日20:34

怖ぇぇぇ
古今東西残虐刑は色々あるけど、こういう死ぬのに時間がかかるのは本当に恐ろしい

Ryo
2009年7月26日22:30

夢に出たらどうしてくれる

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